保湿成分の種類
保湿力の高いものから順に、化粧品によく配合される保湿成分を紹介します。
① 水をサンドイッチ状に挟む性質を持つ成分。
セラミド
角質細胞間脂質の約4割を占める。
湿度が下がっても、水分を持続的に保つ力が強い。
スフィンゴ脂質
セラミド以外の角質細胞間脂質
レシチン
大豆から取れる。
セラミドのようにサンドイッチ構造を作る性質があり、セラミドよりも安価であるため、最近化粧品によく使われる。
② 水分含有力のある成分。
ヒアルロン酸
真皮にあるゼリー状の物質。
約600倍の水を吸着するといわれる。
コラーゲン
真皮では弾力を保つのに働いているが、化粧品として表皮に塗った場合は保湿成分になる。
真皮までは吸収されない。
エラスチン
同じく真皮の繊維成分であるが、保湿力があるので化粧品に配合されている。
ヘパリン類似物質
血液中にあるヘパリンという物質に保湿力があることから、最近使われだした成分。
③ 吸湿力のある成分。湿度が下がると、保湿力は低下する。
天然保湿因子( N M F )
アミノ酸、尿素、 PC A など。
保湿力は強くないが、さらっとして使用感が良いため、化粧水によく使われる。
プロピレングリコール、グリセリン、1.3 ブチレングリコール
アルコールの一種であるが、吸湿力に優れ、化粧品には多用される。
④ 油分でふたをするもの。
ツバキ油、ホホバ油、ミンクオイル、スクアランオイルなど多数。
ワセリン
軟膏に用いられる。
刺激は少ないが、べたつき感が強い。
流動パラフィン
ろうのようなもの。